【徹底解説】小指2本入れの内野手用グラブを紹介!

「小指2本入れ対応の内野手用グラブって、どのメーカーが出しているの?」
「プロ野球選手でも使っている人が多いって聞くけど、実際はどうなの?」
そんな疑問に答えるために、この記事では 2025年最新の小指2本入れ対応グラブ事情を徹底解説します。
小指2本入れは、薬指と小指を一緒に入れることでポケットが深くなります。
逆シングルや、確実な捕球に強いのが特徴です。
ここ数年で一気に浸透し、各メーカーから小指2本入れに適したモデルが登場しています。
この記事を読むことによって、
- 小指2本入れのメリット・デメリット
- プロ野球選手が実際に使用しているモデル
- 各メーカーの最新対応グラブ
について、わかりやすく学ぶことができます。
ウイルソン
1つ目の小指2本入れ内野手用グラブの対応メーカーは、ウイルソンです。
小指2本入れといえばウイルソン、と言われるくらいの知名度を誇ります。
ウイルソンの代表的な小指2本入れ推奨内野手用グラブは、86型というモデルです。
他の小指2本入れ推奨内野手用グラブも、86型から派生したモデルになります。
まず、ベースとなっている86型について解説していきます。
86型
1つ目のウイルソンの小指2本入れの内野手用グラブは、86型です。

86型はウイルソンの小指2本入れのグラブで、最も有名といっていいモデルになります。
小指2本入れ推奨かつ、デュアル・テクノロジーと親指パッド搭載という仕様です。
ウイルソンの小指2本入れを前提とした、設計がわかりやすい定番です。
サイズは11.5インチ相当で、内野手用グラブとしては標準〜ややコンパクト寄りです。
タテ方向に使える“縦型ポケット”が作りやすい仕様です。
コユニで握り込みやすい=掴みに行けるバランスになっています。
特徴をひと言でまとめると、「タテに深い・指先が強い・収まりが良い」ということが挙げられます。
ウイルソン独自のデュアル・テクノロジーと親指パッドで、指先〜親指側がしっかり利きます。
ウェブ下を中心に、タテにポケットを作る型付けと相性がいいです。
過去の記事で、ウイルソンの86型をレビューしています。

87型
2つ目のウイルソンの小指2本入れの内野手用グラブは、87型です。

87型は内野手用グラブの定番11.75インチというサイズ感です。
86型(11.5インチ)よりひと回り大きいモデルになっています。
ショート/サードで捕球範囲を広げる効果と、深めのタテ型ポケットづくりがしやすい設計です。
基本的には86型の指を伸ばした仕様ですが、86型と違い、捕球面が折り返されているなどの特徴があります。
捕球面の折り返しがされていることで、ポケットの強度は87型のほうが高いです。
強度が高いため、86型よりも硬さを保ちやすい設計になっています。
契約選手では、
- 外崎修汰選手
- マット・チャップマン選手
などが、87型を使用している実績があります。
1723型
3つ目のウイルソンの小指2本入れの内野手用グラブは、1723型です。

1723型は、87型と同じ11.75インチというサイズ感になります。
87型との違いとして、親指と小指が87型よりも短くなっていることが挙げられます。
親指と小指が短いことで、操作性と指の連動性が高まります。
また、背面がアーチフィッターという機能になっています。
手を入れた際にホールド感があり、フィット感がアップします。
87型の操作性とフィット感を、さらに向上させたモデルです。
ウイルソンと契約している
- 外崎修汰選手
- 上川畑大悟選手
といった内野手が、1723型を使用している実績があります。
その他
ウイルソンの小指2本入れグラブは、その他にも小指2本入れの型番があります。
名前と特徴は、
- 86PF型…手口を小さく改良した86型の改良版
- 1975型…86型をそのままサイズアップしたモデル
- X2…86型をワンサイズ小さくした、よりコンパクトなモデル
といった形です。
ここまで挙げた型番は、全て小指2本推奨モデルです。
その他にも、D5型をベースにした型番が、小指2本入れ対応しています。
ウイルソンは、小指2本入れ対応の内野手用グラブが多いメーカーです。
ローリングス
2つ目の小指2本入れ内野手用グラブの対応メーカーは、ローリングスです。
ローリングスはMLBでのシェア率が高いメーカーです。
近年では日本でもシェア率を拡大している、人気のメーカーになります。
そんなローリングスでも、小指2本入れ(フィンガーシフト)のグラブがラインナップされています。
フィンガーシフトを略したFSという文字がついているモデルは、小指2本入れのグラブになっています。
934FS
1つ目のローリングスの小指2本入れの内野手用グラブは、934FSというモデルです。

934FSは、11.5インチというサイズ感です。
内野手用の中では標準からややコンパクトめで、扱いやすいサイズ感です。
土手幅が狭く、小指が効きやすい設計になっています。
ウェブ下に深いポケットが作りやすく、捕球重視のグラブです。
N54FS
2つ目のローリングスの小指2本入れの内野手用グラブは、N54FSです。

N54FSも、934FSと同じ11.5インチというサイズ感です。
内野手用の中では標準からややコンパクトめで、扱いやすいサイズ感になっています。
N54FSは、グラブの中心にポケットを作りやすい設計です。
中心にポケットがあることで、捕球した後にボールをスムーズに握り替えしやすくなります。
NP6FS
3つ目のローリングスの小指2本入れの内野手用グラブは、NP6FSです。

NP6FSは、12インチというサイズ感です。
内野手用グラブでは大きめで、特にサードを守る選手に適したサイズ感になっています。
強い打球をウェブ下のポケットで収めやすく、シングルキャッチに適したグラブです。
オリックスの宗祐磨選手はNP6のワンサイズ大きい、NP7を使用しています。
ZETT
3つ目の小指2本入れ内野手用グラブの対応メーカーは、ZETTです。
ZETTはプロ・アマ問わず支持されるメーカーです。
特に内野手やキャッチャーに使用者が多く、人気のある型番がそろっています。
小指2本入れに対応した内野手用グラブも発売しています。
源田モデル
1つ目のZETTの小指2本入れの内野手用グラブは、源田モデルです。

源田壮亮選手の使用しているモデルになります。
最新の236型は、小指2本入れ対応になっています。
以前の源田モデルは通常入れ仕様でしたが、236型は小指2本入れ対応になっています。
サイズは4で、ZETTでは内野手用グラブの最もスタンダードな大きさです。
しかし、源田モデルは土手が広めなため、やや大きめのサイズ感に感じる選手が多いです。
以前までは源田選手はバスケットウェブを使用していましたが、最近はHウェブを使用しています。
小指2本入れのグラブとしてはやや浅めのポケットになっており、握り替えを重視した設計です。
源田選手は小指2本入れについて、タッチプレーなどに強いというメリットを挙げています。
今宮モデル
2つ目のZETTの小指2本入れの内野手用グラブは、今宮モデルです。

今宮健太選手が使用しているモデルになります。
2025年現在のZETTのオーダーシステムでは、今宮モデルは小指2本入れ対応になっています。
ゼットグラブシミュレーション|野球を科学する。ゼット株式会社
源田モデルと同じサイズ4ですが、土手が源田モデルより狭いため、ややコンパクトに感じる選手が多いです。
ややコンパクトでポケットが深く、ボールを掴みやすいグラブになっています。
自然な手入れ感で、オーソドックスでフィット感の高いグラブです。
小指2本入れにすることで、よりポケットを深く使いやすくなり、捕球重視のグラブになります。
今宮選手は小指2本入れについて、捕球が楽になるという使用感を得ています。
久保田スラッガー
4つ目の小指2本入れ内野手用グラブの対応メーカーは、久保田スラッガーです。
久保田スラッガーは内野手用グラブに強いメーカーです。
内野手用グラブの型番がたくさんあり、多くのプレーヤーのニーズに応えるメーカーです。
DS1
久保田スラッガーの小指2本入れ対応の内野手用グラブは、DS1というモデルです。

DS1の特徴として、小指2本入れでも、通常入れでも対応できるという点があります。
DS1を小指2本入れで使うことで、ポケットを深く使いやすくなります。
久保田スラッガーは浅いグラブのイメージがありますが、近年はDS1のように深いグラブが増えています。
サイズ感は内野全般で使いやすいように、内野手用グラブの中では、やや大きめのサイズ感です。
深めのポケットを作りやすい一方、ゴロ用の薬指寄りのポケットも作りやすいという点が特徴です。
ミズノ
5つ目の小指2本入れ内野手用グラブの対応メーカーは、ミズノです。
ミズノは野球用品だけではなく、スポーツ全般の大手メーカーです。
ミズノからも、小指2本入れ対応のグラブが発売されています。
長岡モデル
ミズノの小指2本入れ対応の内野手用グラブは、長岡モデルです。

長岡秀樹選手のモデルになります。
サイズは10で、ミズノのサード用に多い、やや大きめの内野手用グラブです。
長岡選手はサイズ10の大きめのグラブを、ショートで使用しています。
長岡選手は小指2本入れによって、とにかく捕りやすいグラブにしたいという要望をかなえています。
打球を確実につかめるように、ウェブ下に深いポケットを作りやすいのが特徴です。
ウェブはHウェブになっています。
ワールドペガサス
6つ目の小指2本入れ内野手用グラブの対応メーカーは、ワールドペガサスです。
ワールドペガサスは老舗の野球メーカーです。
かつて桑田真澄選手がグラブを使用していたことで有名なメーカーになります。
過去の記事で、桑田真澄モデルをレビューしています。

ワールドペガサスからも、小指2本入れのグラブが発売されています。
56S
ワールドペガサスは、56Sという小指2本入れ対応のグラブが発売されています。

硬式・軟式兼用かつ、小指2本入れ仕様になっています。
サイズは8で、オーソドックスな内野手用グラブのサイズ感です。
特徴として、屈曲性を高めるために背面に紐がついています。
屈曲性が高めることで、ボールを掴みやすくなります。
また、小指部分の掛け紐を調整して、小指をセパレートにするか選ぶことができます。
ユーザーに選択肢を与える、ワールドペガサスならではの考えられた仕様です。
小指2本入れのメリット
小指2本入れのグラブについて、メリットを解説していきます。
1. 深いポケットを作りやすい
小指と薬指を同じ指袋に入れることで、グラブ全体が自然にタテ型の形状になりやすいという効果があります。
その結果、ウェブ下を中心に深めのポケットを作りやすいです。
速い打球やゴロを確実に収めやすくなるという効果があります。
近年はプロ・アマ問わず「しっかり掴む型」が主流になっており、コユニとの相性はさらに良くなっています。
2. 軽い力でグラブを開閉できる
小指側に指を2本入れることで力点が変わり、開閉がスムーズになります。
力の弱い選手や、手の小さなプレーヤーでもグラブをしっかり閉じやすいのが特徴です。
特に少年野球や女性プレーヤーにも有効とされる理由の一つになっています。
3. 逆シングルが捕りやすい
逆シングルの際、手首をひねる角度が浅くても捕球面を正面に向けやすくなります。
指の位置が小指寄りにシフトしているため、自然な手首の動きで逆シングルに対応しやすいです。
難しい逆シングルでも、スムーズな捕球をしやすくなります。
4. 掴み取りに特化できる
従来の通常入れでは弾きやすい強い打球でも、小指2本入れでは捕球面全体を使って掴む動作に持ち込みやすくなります。
ゴロ処理や強いライナー処理において、土手やウェブの先でも弾かずに、確実に収めやすいです。
小指2本入れの大きなメリットになります。
小指2本入れのデメリット
小指2本入れはメリットがある一方、デメリットもあります。
1. グラブの角度が変わる
小指と薬指を同じ指袋に入れることで、装着時に親指側へ傾く角度が生まれるのが特徴です。
そのため、型によっては捕球面が「くの字」になり、かえって扱いづらくなるケースもあります。
慣れないうちはボールの収まりが悪く感じることがあります。
2. 向いていないグラブでは逆効果
すべてのモデルが小指2本入れに適しているわけではありません。
特に土手が広めの型や親指側に傾きが強い型は、小指2本入れにすると「くの字」に傾きやすいです。
さらに親指側に寄ってしまい、逆に捕球しづらくなることがあります。
つまり相性の悪い型で小指2本入れを試すと、パフォーマンスが下がるリスクがあります。
3. 型崩れのリスクがある
小指2本入れに対応していないグラブを無理に小指2本入れで使うと、指袋や捕球面が歪みやすく、型崩れを起こす可能性があります。
特に土手や親指芯に負担がかかりやすく、グラブの寿命を短くしてしまう原因にもなります。
4. 慣れるまで時間がかかる
5本入れから小指2本入れに切り替えると、閉じ方や捕球ポイント、逆シングルの角度などが微妙に変わります。
慣れないうちは握り替えのスピードが落ちることもあります。
そのため、試合直前ではなく練習から移行するのが望ましいです。
おわりに
今回は小指2本入れの内野手用グラブを紹介させていただきました。
小指2本入れの内野手用グラブは、
- ウイルソンの86型や87型
- ローリングスのFSシリーズ
- ZETTの今宮モデルや源田モデル
などがあり、プロ野球の内野手も小指2本入れが浸透しています。
下記のリンクから、ユーザーの口コミを見ることができます。
ぜひご活用ください。










