【ウイルソン】軟式オーダー内野手用グラブ(86型)をレビュー!
はじめに
ウイルソンの軟式内野手用グラブが気になる!
ウイルソンの86型はどんな特徴があるんだろう?
ウイルソンの軟式内野手用グラブが気になるあなたに向けて、ウイルソンの軟式オーダー内野手用グラブ(86型)をレビューしていきます。
ウイルソンの軟式オーダー内野手用グラブ(86型)は、
- 小指2本入れ設計
- 土手が狭い
- 縦にポケットができる
といった特徴があります。
筆者はグラブ手入れ専門のYouTubeチャンネル【グラブ手入れ brush-up】を運営しています。
今まで数多くのグラブに触れてきた筆者が、ウイルソンの軟式オーダー内野手用グラブ(86型)をレビューしていきます。
この記事を読むことによって、
- ウイルソンの軟式オーダー内野手用グラブ(86型)
について、わかりやすく学ぶことができます。
グラブ紹介
今回はウイルソンの軟式オーダー内野手用グラブ(86型)をレビューしていきます。
小指2本入れ設計
今回はウイルソンの軟式オーダー内野手用グラブ(86型)は、小指2本入れ設計になっています。
小指2本入れとは、
- グラブの小指部分に、小指と薬指を入れる
- 薬指部分に中指を入れる
- 中指部分に人差し指を入れる、もしくは中指の上に人差し指を出す
といった手の入れ方です。
筆者は人差し指を出すため、小指2本入れの場合、下記のような手の入れ方になります。
小指2本入れにすることによって、
- ポケットが深くなる
- ポケットが広くなる
- 指が効いて、グラブを握りやすくなる
といったメリットがあります。
逆に、小指2本入れのデメリットとしては、
- 手の衝撃が無い場合があり、ボールがどこに入ったかわからなくなる
- ポケットが深くなり過ぎて、握り替えが難しい場合がある
といった点が挙げられます。
しかし、ウイルソンの86型は、小指2本入れのデメリットを解消できるような設計になっています。
その設計の1つとして、土手が狭いことが挙げられます。
次の項目で解説していきます。
土手が狭い
今回はウイルソンの軟式オーダー内野手用グラブ(86型)は、土手が狭い設計です。
土手が狭いことで、手がグラブの奥まで入りにくなります。
手が奥まで入らないことで、手首を柔軟に使うことができ、土手に入ってきたボールでも収めることができます。
一般的な土手が広い内野手用グラブは、小指2本入れだと、手が奥まで入ってしまいます。
そのため、手の入れ方が深くなり、ポケットがウェブ下に深くなり過ぎてしまうことが多いです。
しかしウイルソンの86型の場合は、手が奥まで入らないため、捕球面の中心にポケットが深くなりやすいです。
土手が狭い設計によって、ウェブ下のポケットが深くなり過ぎるということを防ぐことができます。
小指2本入れをしたいけれど、ウェブ下のポケットが深くなり過ぎるのが嫌なあなたは、ウイルソンの86型がおすすめです。
縦にポケットができる
今回はウイルソンの軟式オーダー内野手用グラブ(86型)は、縦にポケットが作りやすい設計です。
ウェブ下、中心、土手の縦ラインに、3つのポケットを作りやすい型です。
縦にポケットが並ぶことで、捕球が安定します。
握り替えの際は、ポケットから投げる手に受け渡すといったプレーになります。
ポケットが一定の場所にあるため、ボールを受け渡すだけで、握り替えを素早く行うことができます。
ウイルソンの86型は、捕球と握り替えに安心感があるグラブです。
やや小さめ
ウイルソンの86型は、やや小さめの内野手用グラブです。
サイズは11.5インチと、内野手用グラブではオーソドックスな大きさです。
ただし、指先にアーチがかかるような設計になっているため、サイズよりも小さく感じます。
小さめですがポケットがしっかりあるため、ボールを掴みやすいグラブです。
軽量感もあるため、操作性に優れています。
小さめの小指2本入れグラブが欲しいあなたは、ウイルソンの86型をおすすめします。
プロストックステアレザー
ウイルソンの軟式オーダーグラブは、プロストックステアレザーが使われています。
プロストックステアレザーについて、ウイルソンの2024年カタログから引用させていただきます。
厳格な基準で選び抜かれた密度の細かい北米産原皮に、国内で最終工程を施すプロストックステアレザー。仕上げ工程にさらなる改良を加えたことで、プロストックの完成形とも呼べる、しっとりとした柔らかさとコシのある風合いが実現
ウイルソンのプロストックステアレザーは、柔らかくしなやかな革で、厚みがあります。
一般的に柔らかいグラブは、強い打球に負けてしまうことが多いです。
ウイルソンのプロストックステアレザーは、厚みがあるため、打球に負けにくいグラブです。
また、しっとり感があるため、ボールを包み込むようにして打球を収めてくれる革です。
また、柔らかさがあるため、早く型付けを済ませることができ、実戦に投入できるのが速いグラブです。
柔らかくて厚みがある革を求めるあなたは、ウイルソンのプロストックレザーがおすすめです。
デュアルテクノロジー
ウイルソンの86型は、デュアルテクノロジーが採用されています。
デュアルテクノロジーは、背面のハミダシが2本ある、ウイルソン独自の縫製技術です。
下記の人差し指から薬指にかけて、ゴールドが2本通っている部分が、デュアルテクノロジーです。
ハミダシが2本あることによって、
- 指先にアーチがかかり、グラブが立体的になる
- ボールの勢いに負けにくくなる
- 自然な手入れ感になる
といったメリットがあります。
ハミダシが2本あることで、単純に指先が強くなるため、指先でもボールの勢いを抑えることができます。
また自然な手入れ感になることで、脱力して守備ができるというメリットもあります。
圧倒的なパフォーマンスの優位性がありますが、デュアルテクノロジーはウイルソンのグラブ工場でしかできない、高度な技術です。
ウイルソンのデュアルテクノロジーは、他のグラブ工場ではマネできない、独自の技術です。
スーパースキン
ウイルソンの軟式オーダーでは、スーパースキンを選ぶことができます。
スーパースキンとは、牛革の半分の軽さで2倍の耐久性を持つ、ウイルソン独自の素材です。
下記の赤い背面部分は、スーパースキンが使われています。
スーパースキンによって、グラブの軽さを保つことできます。
また、スーパースキンは雨や汚れが浸透しないため、グラブが重くなりにくいという効果もあります。
さらに、スーパースキンは柔らかい素材であるため、グラブの型付けが牛革に比べてとても簡単です。
筆者は背面のほぼ全てにスーパースキンを採用して、軽さ以上に型付けが簡単だという印象を受けました。
ウイルソンのオーダーグラブでは、スーパースキンを採用することをおすすめします。
軽さと耐久性に加えて、型付けも簡単に行うことができます。
ソフト&フィットインナー
ウイルソンのグラブは、ソフト&フィットインナーが採用されています。
ソフト&フィットインナーは、ウイルソンの手入れ部の構造です。
指の間にある黒い手入れ部に、ソフト&フィットインナーが採用されています。
指袋の外側には柔らかい革、内側にはスポンジが内蔵されています。
ソフト&フィットインナーが採用されていることで、柔らかい手入れ感になっています。
柔らかい手入れ感が好きなあなたは、ウイルソンのグラブをおすすめします。
ダブルパーム構造
ウイルソンの内野手用グラブは、ダブルパーム構造が採用されています。
ダブルパーム構造は、捕球面と平裏の間に入っている、いわゆる当て革です。
薄い当て革が入っていることで、安定したポケット形状と、型崩れ防止効果があります。
ウイルソンのダブルパーム構造は、見た目ではわかりませんが、プレーヤーを助ける仕様です。
クロスウェブ
ウイルソンの軟式オーダーでは、ウェブを選ぶことができます。
筆者は縦に紐が入った、クロスウェブを選びました。
既製品の86型は、Hウェブが採用されています。
クロスウェブはHウェブと比べて、手入れや修理が簡単だという特徴があります。
クロスウェブを採用した結果、指先やウェブで捕った時により強さを感じました。
手入れや修理の簡単さを重視するあなたは、クロスウェブがおすすめです。
おわりに
今回はウイルソンの軟式オーダー内野手用グラブ(86型)をレビューさせていただきました。
ウイルソンの軟式オーダー内野手用グラブ(86型)は、
- 小指2本入れ設計
- 土手が狭い
- 縦にポケットができる
といった特徴があります。